人文学科の柴田(美術実習)です。
『全学にアートを!』のスローガンのもと、R7新カリの全学共通科目に新設された「アート入門」が走り出しました。
人文学科の美術系教員が話し合い、皆でのオムニバス形式で行うことにした科目です。机上で出来る手軽な実技的要素も含んでいます。
トップバッターは、日本美術史の矢島 新先生。
最初の講義では作例を引きながら<日本美術の特質>をお話しくださいました。日本画を描いてきた自分の感触にとっては「デザイン性と写実性の融合」のくだりはストンと腑に落ちる思いです。まさに日本画の画材の魅力でもあります。
二回目の時間は、柴田が担当しての「鳥獣戯画」の臨写体験の回。
水墨紙に筆ペンです。(ウォーミングアップとして鉛筆や筆ペンで様々な線を引いてみて身も心もときほぐしました。)何枚でも描いてよく、2枚目からは興に乗ってきて自分の思うように筆を運びたくなったら、その気持ちを否定せずにオリジナル世界の発動もOK! 描いてみたからこその気づきも色々あったようでした。
そして、三回目の回では再び矢島先生により「鳥獣戯画について考える」の講義を伺いました。美術史研究の醍醐味にも触れていただき、大変興味深く拝聴いたしました。


