ラベル 教員紹介 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 教員紹介 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年6月23日火曜日

【まぜてみよう、人文】K-POP×国際政治

 5/24のオープンキャンパスでは、人文学科企画の一つとして小川忠先生(国際関係)による体験授業「K-POPから学ぶ韓国のソフトパワー」を実施しました。

この授業では、世界に注目されるK-POPが生まれてくるにあたって、近現代の韓国の歴史やグローバリゼーションによる国境を越えた人の交流がその背景にあることを解説しました。ポップカルチャーと国際関係という異なる専門分野をつなぐ試みです。

小川先生は、ソフトパワー、パブリック・ディプロマシー、国家ブランディングという国際政治の理論を解説した後、韓国の歴史的歩みをふりかえり、政治や社会の変化がK-POPという新しい文化を誕生させるきっかけとなったことを説明しました。


また文化振興政策、外交という観点からK-POPと国家との関係に注目し、最後に若者への応援メッセージが込められたBTSのパフォーマンス動画を鑑賞し、その感想を語りあいました。


2026年4月28日火曜日

【まぜてみよう、人文。】百人一首×日本文学×日本美術史

 3月28日のミニオープンキャンパスでは、不言亭にて本学所蔵の百人一首コレクションを展示いたしました。当日は専門の教員3名によるご案内も実施。



江戸時代の版本のほか、かるた札も展示し、皆様に楽しんでいただきました。

百人一首の謎や、文化的広がりについても感じていただける機会になったのではないかと思います。


すごろくも、実際に遊べました! 趣向が凝らされていて、楽しめるゲームです。


【ミニ講義】植田恭代教授(日本中古文学)による百人一首の解説


【ミニ講義】加美甲多准教授(日本中世文学)による百人一首の解説


【ミニ講義】矢島新教授(日本美術史)による百人一首の解説



2026年4月3日金曜日

【新刊紹介】小川忠『脱過激化:テロ暴力から宗教を切り離す研究と実践』

小川忠(国際文化交流)教授の新著が刊行されます。

『脱過激化:テロ暴力から宗教を切り離す研究と実践』作品社、2026年4月刊


テロ暴力から宗教を切り離す試みとして世界で注目を集めている「脱過激化」について、宗教復興と暴力との関係、脱過激化の理論と方法、中東・欧米・アジアの「脱過激化」取り組みを詳述し、その取り組みへの日本の参加を促す。


【目次】

序章 なぜ「脱過激化」と関わるのか

第一章 宗教復興と暴力の関係――「脱過激化」へ目を向ける世界

第二章 「過激化」と「脱過激化」

第三章 「脱過激化」の方法

第四章 神学解釈あるいは政治対話に基づく「脱過激化」――サウジアラビア、イエメン、エジプト

第五章 社会包摂に基づく「脱過激化」――インドネシア

第六章 欧米の「脱過激化」――イスラーム過激主義から極右まで

第七章 オウム真理教テロ犯死刑囚の「脱過激化」

終章 日本が「脱過激化」と向きあうべき理由

あとがき

2026年2月16日月曜日

全学共通科目「アート入門」のご紹介・その4【授業紹介】

 人文学科の柴田です。

全学共通科目「アート入門」では、4名の担当教員がそれぞれ複数回の講義を受け持つ他、スペシャルトークの機会を2回設けました。東西の美術史の先生方による(日本画の柴田も加わり)<鼎談>━美術の東西比較━と、茂木先生による「インクルーシブアート教育」の紹介の回です。


<鼎談>の回では、日本美術史の矢島先生の司会進行のもと、美術史の先生方が事前に入念に選定された、東西(日本美術vs西洋美術)を並べて比較するための画像を、どんどん見ていきました。


見返り美人だったり、山の絵だったり・・・似た主題ながらも表現の異なる作例が次から次へと出てきます。まずはフロアーの学生さんたちから、素直な感想の発言をしてもらいます。またそれについて他の気づきがある方の発言も歓迎です。


その後で、日本美術に関しては矢島先生、西洋の古い絵に関しては剱持先生、近代西洋美術に関しては栗田先生が美術史的な蘊蓄をご披露くださいました。日本美術史から西洋美術史へ、またその逆もしかりで、先生方同士での質問の投げかけ合いなどまさに見ものでした。


先生たちが雁首を並べてああだこうだ語り合ったりする場面は、普段の授業ではなかなかない光景で学生たちも面白そうでした。作品を制作する側(日本画)である自分も、美術史といっても、西洋美術史と日本美術史の(あるいは個々の研究者の)着眼点の違いなど、やり取りがときに微笑ましく、大変勉強させて頂きました。それにしても、学生たちのユニークな発想には本当に楽しませて頂きましたし、そのような中に「アートの大切なこと」が潜んでいる気がしました。


スペシャルトークの2回目では、美術教育の茂木一司先生による「インクルーシブアート教育」のお話を伺いました。


先生は修士課程の頃シュタイナーの教育に傾倒され、アートによる学びについて精力的に研究されてこられています。ワークショップ学習やインクルーシブアート教育、視覚障害者と一緒に行なうアートなど、多方面の方々と組んでの様々な豊富な実践例を動画も交えてご紹介くださり、学生たちも興味津々の様子。お話を伺った後は数人ずつのグループでディスカッションして班で一人ずつの発表もしました。


『今後の共生社会はアートを基礎に構築すべきではないか。科学は世界を豊かにしたが、同時にいい知れない不安感を抱かせ、さらなる分断を進める。大事なのは全体性を取り戻すことだ。・・・アートは科学によって冷たくなった社会をつなぎ直す。H.リードはアート教育の目的を「個人と社会の有機的統合」と言った。その最終目的は「平和のための教育」だったはずだ。(日本音楽教育学会長崎大会)』

この2回の機会を通じて、色々な分野が細分化しながら進歩(?)してきた現代社会にあって、今、全体性、統合、共生・・・といった価値観が急速に希求される時代を迎えていることに深く気づかされました。美術のいわゆるジャンルの垣根しかり、洋の東西の文化的相違、富の差、社会的立場の相違、ジェンダー、人の障害の有無・・・そういった分断を大きな<愛>で包み込むような人類の叡智こそが必要なのだ、と考えることができた有意義な2回のスペシャルトークなのでありました。


*****


「アート入門」は令和7年度スタートの新カリキュラムで新設された、全学共通科目(全学部学科の学生が履修できる科目)です。人文学科に所属する教員が複数名で受け持つオムニバス形式で、跡見学園女子大学が大切にする「アート」について幅広く楽しく学びます。


2026年2月14日土曜日

【ゼミ活動】小川ゼミ(国際文化交流・国際協力)の校外見学

1月10日、「国際社会と生きる」をテーマに国際文化交流、国際協力について学ぶ人文学科の小川ゼミでは、韓国の文化外交を研究するために、駐日韓国文化院へ校外見学に行きました。


日韓の相互理解に貢献した浅川伯教・拓兄弟の業績を紹介する展示等を見学し、韓国文化院の活動について学びました。


その後、多文化共生のためのサービスに力を入れている新宿区立大久保図書館に移動し、韓国語・中国語などの本をそろえた「多文化図書コーナー」を視察しました。多くの外国人住民が暮らし、学び、働く地域のエネルギーを実感したひと時でした。




***

小川ゼミでは、日本を軸とした国際交流・多文化共生について学びます。

2025年12月29日月曜日

全学共通科目「アート入門」のご紹介・その2【授業紹介】

人文学科の柴田(美術実習)です。

 「アート入門」の第2弾は、西洋美術史の剱持 あずさ先生です。 



19世紀初めに大きな転換点を迎えた西洋美術、剱持先生はその前半、わけてもルネサンス絵画を専門にご研究されておられます。「西洋美術史入門」ということで<西洋絵画を読みとくって?>、<明暗と空間>の2回の講義をうかがいました。 


1回目の冒頭「美術史とは?」のところで、テキスト的には『造形作品の歴史=人間の表現に関わる歴史/文化/精神をひもとく』ではあるのですが、先生自身がこれまで研究されてこられたからこその考え、『年月を超えて伝えられてきた作品に「今」むきあって「今」感じること、意味や価値を見出す』という貴重なお話が! 古の昔に確かに誰かの手によって生み出された作品が、今目の前に存在している、そのことにぐっと感慨を覚えるのだというくだりは、制作者である自分にとっては大変うれしい言葉でした。 


さて、ことに19世紀の大エポック以前の西洋美術では、その<主題>を知っているかどうかで作品の理解が全く違ってきます。いわゆる歴史画といわれる、神話・宗教・寓意・歴史・文学などをテーマにした絵画について例を示しつつ解説くださいました。フラ・アンジェリコの「受胎告知」ではサンマルコ寺院にどのように存在しているものなのか、絵画がおかれる「場」の重要性が紹介され、昨今ひたすら美術館やギャラリーの「壁」に並べられることが多くなってしまった「絵画」を考え直したいと気づかされました。 

2回目は、西洋絵画の表現の核である「明暗と空間」です。 

モチーフとしては同じ場面をとりあげてはいても、<テンペラ画>と<油彩画>では風合いに大きな違いがあることを、イタリアのテンペラ画とネーデルランドの油彩画を比較して解説くださいました。カメラなどの画像に慣らされている現代人には、確かに油彩画の方がリアルな印象かもしれませんが、よく見れば人体のバランスなどテンペラ画の方が優れていたりします。どっちが「リアル」なのでしょう?また、よく日本画の人がイタリアに留学に行って西洋の絵を勉強したりすることも寡聞しますが、テンペラやフレスコには、日本画の画材と通じるところがあるのかもしれません。 


そのほか、西洋絵画の光と影(明暗法)や遠近法/透視図法の話、そして古代ギリシャの「斜めの視点」がすでに奥行きを意識したものであるなど、とても興味深いお話の数々でした。 

剱持先生のご講義は、西洋美術の単なる知識なのではなく、「作品」や「作者」に対する愛情が根底にあるのでありました。 

2025年11月21日金曜日

全学共通科目「アート入門」のご紹介・その1【授業紹介】

 人文学科の柴田(美術実習)です。

『全学にアートを!』のスローガンのもと、R7新カリの全学共通科目に新設された「アート入門」が走り出しました。

人文学科の美術系教員が話し合い、皆でのオムニバス形式で行うことにした科目です。机上で出来る手軽な実技的要素も含んでいます。

トップバッターは、日本美術史の矢島 新先生。

最初の講義では作例を引きながら<日本美術の特質>をお話しくださいました。日本画を描いてきた自分の感触にとっては「デザイン性と写実性の融合」のくだりはストンと腑に落ちる思いです。まさに日本画の画材の魅力でもあります。

二回目の時間は、柴田が担当しての「鳥獣戯画」の臨写体験の回。

水墨紙に筆ペンです。(ウォーミングアップとして鉛筆や筆ペンで様々な線を引いてみて身も心もときほぐしました。)何枚でも描いてよく、2枚目からは興に乗ってきて自分の思うように筆を運びたくなったら、その気持ちを否定せずにオリジナル世界の発動もOK! 描いてみたからこその気づきも色々あったようでした。

そして、三回目の回では再び矢島先生により「鳥獣戯画について考える」の講義を伺いました。美術史研究の醍醐味にも触れていただき、大変興味深く拝聴いたしました。



2025年10月28日火曜日

第118回日展(第5科 書)に香取潤哉准教授の作品が入選しました【ニュース】

 ごきげんよう。

今年の日展で、香取先生の作品が入選されました!

香取先生といえば2025年度に本学に着任された書道担当で、「書道史」や「書道実習」などのご専門に関わる授業のほか、教職課程(書道科)に関する科目もご担当されています。

お忙しい中でも、ご自身の作品作りも続けていらっしゃるということで、このたび第118回の日展に作品が入選されたそうです。

※日展(日本美術展覧会)とは:日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の五つの部門からなる総合美術展で、また世界でも類を見ない規模の公募展です。全国各地から、10代の学生、社会人や100歳の方など、幅広い年齢の方が応募し、その中から厳しい審査を経て選ばれた作品が陳列されます。(公式HPより)

入選する確率は約10%ほどとのことで、狭き門! ちなみに香取先生に伺ったところによると、昨年も入選されているとのこと、す、すごい……。


本学の関係では、おなじ書部門に「書道実習」をご担当いただいている齊藤まゆみ先生も入選されているとのことです(香取先生いわく、「僕なんかよりずっと長い間作品を出されていて、すごい先生なんですよ」と)。


そんなすごい作品が見られる日展は、10月31日~11月23日に国立新美術館で開催されます。たくさんの作品を浴びる機会! 「芸術の秋」の一つとして、ぜひ足を運んでみてください。

https://nitten.or.jp/

2025年10月22日水曜日

お手伝いした企画展(吉岡弘昭展)のご紹介

 人文学科の栗田(博物館学、美術史)です。

 

愛知県碧南市と関東からは遠いですが、ゲストキュレーターを仰せつかった展覧会が1115日に始まりますのでお知らせします。

展覧会名は「吉岡弘昭展 哀しみとおかしみを湛えた不思議な魅力」で、碧南市藤井達吉現代美術館で開催されます。展覧会概要は、美術館のHPでは次のように記されています。

名古屋市を拠点に活動する画家・吉岡弘昭(1942-)は、現代社会やそこに生きる人間の生の深淵を見つめる表現で群を抜く存在です。ユーモラスに表現された人間、犬、鳥などのモチーフは不思議な魅力に溢れています。本展では、初期の油彩作品から版画家としての評価を確立したドライポイントによる変身シリーズ、多版多色刷の諧謔的な表現により独自の作品世界を切り拓いた7080 年代の版画から新作の絵画に至るまで、約60年に及ぶ吉岡の画業を総覧します。

『変身シリーズ No.11969年 作家蔵

ゲストキュレーターとしては、コンセプトや出品作品選定に際して助言を述べさせていただきました。また展覧会図録には「寓意としての世界:犬のまなざしが浮かび上がらせる「裏返しの笑い」」というエッセイを寄稿しています。

GONBENYELLOW)』1976年 作家蔵

開会初日には、吉岡弘昭さんと対談を行います。制作のご苦労や作品の成立の背景、今後の制作への思いなどを引き出すことができればと思っています。

 

『寓意の風景・A2022年 作家蔵

 

ジブリパークや名古屋港水族館、あるいは徳川美術館や豊田市美術館に足を運ぶ機会がありましたら、こちらにもお立ち寄りいただければ幸いです。

 

【展覧会概要】

展覧会名:吉岡弘昭展 哀しみとおかしみを湛えた不思議な魅力

会期 20251115日(土曜日)~1221日(日曜日)

観覧時間:10:0017:00(入場は16:30まで)

休館日:月曜日、1125日(火曜日)※ただし、1124日(月・休)は開館

観覧料:一般800円(640円)、高・高専・大学生400円(320円)、中学生以下無料

※( )内は20名以上の団体料金。市内在住・在学の高校生、市内在住の65歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料。受付に証明書をご提示ください。

1121日(金曜日)はあいちウィーク期間中の「県民の日学校ホリデー」のため観覧無料

主催:碧南市藤井達吉現代美術館、碧南市、碧南市教育委員会

共催 :中日新聞社

ゲストキュレーター :栗田秀法(跡見学園女子大学教授)

 

【記念対談】

演題「プリントとペインティングの往還」

講師       吉岡弘昭(画家)

栗田秀法(跡見学園女子大学教授、本展ゲストキュレーター)

司会       木本文平(当館館長)

日時       1115日(土曜日)14:0015:30

場所       地下1階・多目的室B

定員       50要申込

※聴講無料

2025年8月10日日曜日

人文学科教員の日常:学会参加

 大学の先生が普段どんなことをしているか、あまりイメージできないという人もいるかもしれません。実はそれぞれの専門とする分野によっても異なるのですが、多くの教員は「学会」と呼ばれる研究者の集まりに参加しています。

ということで今回は、笹島雅彦先生(国際教養)と山岡華菜子先生(日本語学)に聞いてみました。



【笹島先生】

6月21日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)で開催された日本防衛学会研究大会に参加し、部会の司会者を務めてきました。

この部会では、海上自衛隊幹部学校の尾藤由起子主任教官兼戦略研究室長(1佐・博士)が、「日本の戦略的コミュニケーションとWPS」について発表し、注目を集めました。

彼女は、国連が推進する「Women, Peace and Security (WPS)」を女性の保護や活躍推進の政策の枠組みにとどめず、日本の安全保障に結びつけるよう提言しています。

自衛隊の中で、女性が役割を果たす場面が増えてきましたね。政策研究大学院大学の岩間陽子教授も討論者として参加しています。

(左側でマイクを持っているのが笹島先生)


【山岡先生】

5月9日から11日まで、名古屋大学で開催された日本方言研究会・日本語学会に参加してきました。発表などはせず、聴衆としての参加です。

様々な研究発表を聞き、自分の専門に近い発表には質問もさせていただきました。


これらの学会は年2回開かれているのですが、10月の大会はオンラインでの開催となります。
対面だと合間に現地のおいしいものを食べに行くこともできてハッピーですが、オンラインだと家から参加できて楽なのでそれはそれでハッピーです。

名古屋ではひつまぶしに舌鼓を打ちました。



ということで、先生方の日常から学会参加についてご報告いただきました。

また機会があれば別の先生方も取り上げます!


2025年7月13日日曜日

【人文学科の学び】8つの分野と16のゼミ

跡見学園女子大学の各学部学科の中でもっとも所属する教員数が多いのが、文学部人文学科です。29名の教員が所属し、開講されているゼミは16種類、学べる分野は大きく8つにわたっています。
その中でよく寄せられるご質問が、「何が学べるの?」「将来は何になれるの?」といったものです。たしかに、幅広く学べるといわれても、具体的にどういう授業があってそれが将来にどう繋がるのかはわかりにくいところですよね。

ということで、今回は人文学科の学びについてご紹介します。

まず、8つの分野についてですが、「日本文学」「創作・表現」「美術史」「総合文化」「国際教養」「日本史」「西洋史」「現代思想・社会」が履修モデルとして想定されています。
(7月13日オープンキャンパス体験授業:矢島新教授)

とはいえ、このうちのどれかを選んでその科目しか取れないというわけではありませんので、組み合わせ次第でさらに広く・深く学べます。たとえば、中東の歴史(「国際教養」)とヨーロッパの歴史(「西洋史」)に関する科目をそれぞれ履修すれば、どのように影響し合いながら現代に至るかという視点で学ぶことができますし、「日本文学」を学びながら「創作・表現」に挑戦することも可能です。

他の学部学科の科目にも履修できるものがありますので、そういう授業とも組み合わせられます。
(人文学科Wさんの時間割から:幅広く履修しているのがわかります)

前期課程(1・2年次)はとくに、様々な授業を受けながら(”つまみ食い”しながら)じっくり考えてください。もちろん、「これに興味がある!」と決まっている人は、それに特化して時間割を組むことも可能です。

いわゆる座学だけでなく、実習科目が充実しているのも特色です。学生によっては、この実習科目を一週間の楽しみにしている人も。
(書道:香取潤哉准教授。オープンキャンパスでは書道関係のイベントもありますよ!)


(美術:柴田眞美教授。コーヒーを入れるのがお上手!な日本画家です)

「書く(描く)」だけではなく、「作る(造る)」授業もあります。粘土をこねたり、俳句や和歌を詠んだり……趣味も兼ねて、ぜひ楽しく学んでください。

さて、後期課程(3・4年次)になるとゼミを選んで所属しつつ、さらに専門的な知識を身につけていきます。人文学科には16種類のゼミが開講されています。

◯日本文学(中古文学):植田恭代教授
『源氏物語』などの平安時代文学の本文を丹念に読み、背景となる時代やその文化を視野に入れた注釈作業を通して、作品への理解を深めることをめざします。

◯日本文学(中世文学):加美甲多准教授
『宇治拾遺物語』などの中世日本文学作品を様々な角度から味わいながら、作品自体やその研究方法について学びます。

◯日本文学(近代文学):井上優先生(非常勤講師)
日本語で書かれた明治期以降の近現代の小説について考察し、履修者相互に研究発表と討論を行っていきます。

◯日本文学(日本語学):山岡華菜子講師
古典語から現代語までの音声・文法・語彙・表記などあらゆる内容を対象として、ことばの持つメカニズムや面白さについて考えていきます。

◯総合文化(文化人類学):森谷裕美子教授
文化人類学的な物の見方や考え方について学びながら、広い意味での「文化」―日本の文化や異文化について深く考えます。
(写真左:森谷教授、写真右:山岡講師)

◯総合文化(英文学):香山はるの教授
本や映像を題材としてイギリスの文化を様々な角度から考察します。「階級」「民族・人種」「ジェンダー」「戦争」など重要な問題を探究します。

◯西洋史:石田信一教授
ヨーロッパの歴史・文化・社会について多角的な視野から理解を深め、ヨーロッパ地域研究の手法の習得および批判的視点の獲得をめざします。

◯美術史(西洋美術史):剱持あずさ准教授
ルネサンス(15-16世紀)を中心に、西洋美術について学びます。作品をていねいに見ることから始めて、美術史的な知見を深めることを目指します。
(写真中央:剱持准教授)

◯美術史(近現代西洋美術史):栗田秀法教授
19世紀初頭から戦後までの西洋美術を対象に、近現代美術史上の諸問題やイメージ分析の手法について深めていきます。

◯美術史(日本美術史):矢島新教授
宗教美術、絵巻、水墨画などの様々なジャンルの特性の理解を目指し、近世から近代にかけて活躍した主要な作家について分析します。

◯日本史(前近代史):長谷川裕子教授
歴史研究に不可欠な史料のうち、主に中世・近世を対象に、同時代を生きた人びと自身の手になる「古文書」や「古記録」を読み解いていきます。
(写真左:栗田教授、写真右:長谷川教授)

◯日本史(近代史):松井慎一郎教授
幕末から現代にいたるまでの時期を対象とします。自己の「問題意識」を強く持ち、「史料」を深く読み解くことで、過去の人物や事象に迫ります。
(写真左:松井教授、写真右:矢島教授)

◯国際教養(中近代中東史):森まり子教授
欧米とアジアという異なる文化圏を同時に見て比較しつつ、歴史的背景を「深掘り」するグローバル・ヒストリーの視点で欧米とアジアを探求します。

◯国際教養(国際ジャーナリズム):笹島雅彦教授
日々、報道される国際情勢の流れをつかみ、その歴史的背景を調べていきます。理論と現実を行き来しながら、考えを深めていきましょう。

◯国際教養(国際交流):小川忠教授
文化と国際政治・経済の関係について、実践を念頭に置きつつ学ぶことで、めまぐるしく変化する現代世界についての理解を深めます。

◯現代思想・社会(哲学):神山伸弘教授
近現代文学作品の読書を通じて、そこに描かれたテーマ、人物、その行動などについて外面的な所作にとどまらず「内面」を考える思索を試みます。

ゼミでの活動も含めさまざまな授業を通して学び、4年次で卒業論文を執筆します。
人文学科で「自分だけの学び」を見つけ、ぜひ充実した大学生活を送ってください!


~~~

人文学科では、資格を取得することも可能です。詳しくは別の記事をご覧ください。
教職課程
学芸員課程
司書課程

具体的な授業科目について知りたい方は、こちらをご覧ください。

2025年5月17日土曜日

【新刊紹介】『アンドレ・フェリビアン「王立絵画彫刻アカデミー講演録」註解』

人文学科の栗田(西洋近代美術史、博物館学)です。

このたび、共編訳者として『アンドレ・フェリビアン「王立絵画彫刻アカデミー講演録」註解』を中央公論美術出版から刊行することができました。公益財団法人鹿島美術財団の「美術に関する出版援助」を受けての出版で、助成に心より感謝申し上げます。

もう一人の共編訳者は慶應義塾大学教授の望月典子氏で、『ニコラ・プッサン: 絵画的比喩を読む』(慶應義塾大学出版会)のご著書で知られています。共訳者には、それぞれフランス近世美術の研究で学位を取得された倉持充希、太田みき、福田恭子、小林亜起子、船岡美穂子の各氏に加わっていただきました。この講演録はフランス美術の最重要文献の一つで、1740年には英訳が出ています。近年関心が高まっており、2001年には独訳が、2020年には英語の新訳が出ています。

 フランスの王立絵画彫刻アカデミーは1648年に設立されたもので、ルイ14世の親政開始後の1663年に王室の財政的な支援を受けるようになってその活動が活発になりました。

重商主義政策で知られる太陽王の重臣コルベールは、王室の名声を高めるべく文化政策にも力を入れ、美術アカデミーにも様々な指示を与えました。その中の一つが王室のコレクションを活用しての講演会で、後進の育成に役立つ上達の秘訣をまとめさせようとしました。

講演録の編纂を任されたのが国王歴史編纂官のアンドレ・フェリビアンで、手工的技術としてさげすまれてきた絵画・彫刻の技芸を知的営為としての自由学芸に格上げするために展開された講演録の「序」の議論は有名で、とりわけ歴史画を頂点とする「ジャンルの序列」の理論はその後のフランス美術史の展開に大きな影響を及ぼしました。

 講演会が開始された1667年には7回が開催され、古代美術からは彫刻「ラオコーン」、前世紀の美術からはラファエッロとティツィアーノとヴェロネーゼが、当代の美術としてプッサンが取り上げられました。「序」には翌年の第1回講演会の内容に言及があるので、本書では補遺として第8回講演会も加えました。

各翻訳には詳しい注釈と解題を付し、読者の便宜を図りました。また解説として小生の「アンドレ・フェリビアン『王立絵画彫刻アカデミー講演録』(一六六八年)」と望月氏の「アンドレ・フェリビアンと美術批評」という二つの論考を掲載し、本書の意義が浮かび上がるようにしました。また、講演録の理解の一助となることを念じて、巻末には付属資料として美術アカデミーの規約集の翻訳を掲載しました。

 各講演を担当したのは国王首席画家シャルル・ル・ブランをはじめとする美術アカデミーの画家や彫刻家たちで、実制作者ならでは観点から多面的な分析が試みられています。毎回、基調講演の後に討論が繰り広げられており、当時の芸術家たちの間でどんなことが関心の的であったかがわかります。

 あるフランス語読書会でこの講演録の翻訳に取りかかったのは約25年前に遡りますが、長い中断を経て、新たに優秀な翻訳チームを組んで翻訳を完成できたことは感慨深いです。本書を通じて日本におけるフランス近世美術の理解が少しでも深まっていくことを祈念しています。



書誌情報

『アンドレ・フェリビアン「王立絵画彫刻アカデミー講演録」註解』

(共編訳:栗田秀法・望月典子、共訳:倉持充希・太田みき・小林亜起子・福田恭子・船岡美穂子)

中央公論美術出版、2025年(ISBN 978-4-8055-0997-5)

※出版社による紹介はコチラ


2025年4月29日火曜日

現代造形表現作家フォーラム展のお知らせ

 人文学科の柴田(美術)です。

G.Wの5/4~5/10(5/7休館)に東京都美術館で開催される「現代造形表現作家フォーラム展」に作品を出品いたします。


現代造形表現作家フォーラムは、春に東京都美術館にて、冬には立川の昭和記念公園の「花とみどり・いのちと心展」として毎年展覧会を行っています。平面・立体・インスタレーション・映像表現など、様々なジャンルの表現作家が集まり、現代の事象へ真摯な眼差しを向けている表現者集団です。


春のフォーラム展では、毎回テーマが設けられ、2025年のテーマは「人間を問う」。

柴田は、F100号(162×130.3cm)の日本画2点と樹木による「イノセントアースⅠ&Ⅱ」を出品します。イノセントアースⅠとⅡを並べて展示するのは初めてです。かつてイノセントアースⅠを展示した際に友人から寄せられた「詩文」(作品を見てのイメージで創作してくれた詩文です)も紹介したいと思っています。


便利さや速さを追い求めて発展(?)してきた人類の営みはある意味発展なのかもしれないが、しかしそのことにより同時に地球が泣いている・・・ことを人間は省みなくてはならない、ということを美術で主張します。


5/6のPM(13:30~)は柴田が受付におります。ぜひお越しください。


(昨年春の展覧会「人間と自然 Human/Nature」の様子)

-----------------------------------

◯現代造形表現作家フォーラム展

2025年5月4日(日)~5月10日(土)(7日休館)

9:30~17:30(最終日13:30) 入場17:00迄(最終日13:00迄)

東京都美術館ギャラリーA(JR上野駅「公園改札口」より徒歩7分、地下鉄上野駅「7番出口」より徒歩10分、京成上野駅より徒歩10分)

入場料500円

2025年4月14日月曜日

【募集】2025年度夏期フランス語研修

 今日は跡見学園女子大学の夏期フランス語研修(約1ヶ月間)についてご紹介します。

「なんで人文で?」と思ったひともいるかと思いますが、人文学科の中山慎太郎(フランス文学、フランス語教育)が一週間ほど引率しているからです。

フランスでの滞在に慣れるまで、みなさんの成長を妨げない程度にサポートします。

なので、「海外旅行に行ったことはないんです…」というひとも安心。

(トラム、バスのチケットの買い方)

(みんなでバス)

さて、夏期フランス語研修についてなのですが、2025年度も例年どおり8月3日から9月1日までの研修です。

場所はフランスの北西部の街アンジェ。
大きすぎす、小さすぎない街で、治安と気候の良い街ですよ。
世界遺産のアンジェ城で有名です。

(アンジェ城)

(アンジェ中心のラリモン広場)

語学研修先は西カトリック大学(Université catholique de l'Ouest)。
外国人へのフランス語教育に力を入れている学校で、初級から上級までクラスがあります。
自分の力にあわせて楽しくフランス語が学べますよ。

約20カ国からの研修参加者もいて、国際色豊か。
いろいろな国の友だちもできます。
もちろん、フランス人の学生も研修のサポートについています。

(ガイダンス1)

(ガイダンス2)

研修の最後にはパリ研修も。

旅行で海外に行くことは大学を卒業してもできますが
海外での「生活」は学生時代にしかなかなかできません。

(みんなでカフェ)

(授業後の散歩)

ぜひこの機会にフランスで「海外での生活」「海外の大学」を体験してみませんか。

気になる参加費など詳しくは↓

直接話しを聞いてみたいというひとは、国際交流課(d-kokusai(at)mmc.atomi.ac.jp)か中山(nakayama(at)atomi.ac.jp)までご連絡ください。

今年度(2025年度)の申込期間は4月18日9:00から4月21日(月)正午12:00まで。

最後に、昨年度のフランス語研修の思い出を動画にまとめてもらいました。


「楽しそう!」と思ったあなた、ぜひ検討してみてください!

(「夏期フランス語研修お疲れ様会」ル・ブルターニュ@神楽坂でガレット)