全学共通科目「ワークショップで学ぶアートA」では、体を動かしながらアートを学びます。
この回はエアドーム作り。履修者のみなさんの感想を抜粋してご紹介!
失敗しても大丈夫!なアートの授業。苦手だと思っている人にこそ受けてみてほしい、自慢の授業です。
全学共通科目「ワークショップで学ぶアートA」では、体を動かしながらアートを学びます。
この回はエアドーム作り。履修者のみなさんの感想を抜粋してご紹介!
「西洋美術史A(鑑賞を含む)」の授業で、上野の国立西洋美術館の見学に行きました。跡見は西洋美術館の「キャンパスメンバーズ」に入っているので、常設展は無料で見学できます! 中世から20世紀の作品まで見応え十分。お気に入りは見つかったでしょうか。
画像01 ロダン《地獄の門》の前で。
画像02 真剣に見ています。
画像03 授業でも写本の話あったよね。覚えているかな?
5/24のオープンキャンパスでは、人文学科企画の一つとして小川忠先生(国際関係)による体験授業「K-POPから学ぶ韓国のソフトパワー」を実施しました。
この授業では、世界に注目されるK-POPが生まれてくるにあたって、近現代の韓国の歴史やグローバリゼーションによる国境を越えた人の交流がその背景にあることを解説しました。ポップカルチャーと国際関係という異なる専門分野をつなぐ試みです。
小川先生は、ソフトパワー、パブリック・ディプロマシー、国家ブランディングという国際政治の理論を解説した後、韓国の歴史的歩みをふりかえり、政治や社会の変化がK-POPという新しい文化を誕生させるきっかけとなったことを説明しました。
また文化振興政策、外交という観点からK-POPと国家との関係に注目し、最後に若者への応援メッセージが込められたBTSのパフォーマンス動画を鑑賞し、その感想を語りあいました。
5/24のオープンキャンパスでは、人文学科企画の一つとして「<日本画で遊ぶ。AIでも遊ぶ。>日本画画材で描いてみよう~花蹊・中世絵画・K-POP×日本画neo~』を行いました。
この日の人文学科の先生方のお話に関連する(シンポジウムや体験授業)花蹊先生の日本画や、鳥獣戯画、刀剣乱舞、K-POPアイドルなどの図版を参考にして、和紙に墨や顔彩、岩絵具などの日本画画材で描きました。(柴田が)新座の桜を写生して墨で描いておいた下絵に、顔彩の着彩を楽しまれる方も、、。
そして、たった今描いたばかりの絵をスキャンしてAIにとりこみ、「300年後の絵にしてみて。」とか「〇〇のポーズにしてみて。」などのプロンプトで少し変化させてみる遊びも加えました。
AIがほんの短時間に生成画像を仕上げてくれることに驚きはするものの、落ち着いて比べてみればどの絵も元の絵の良さが引き立ちます。つまり、AIがいい絵を描くのではなくて、描くのはあくまでも人間、ご本人。ただAIをかませることで、「気づき」が増えたり、「新たな問い」が生まれたり、、。
参加してくださった方々が、おうちに帰られてからご自身の描いた日本画とAIが生成した画像のプリントとをよーく見比べて、ご自身の絵の良さに改めて気付いていただけたらうれしく思います。
跡見学園女子大学の文学部には、人文学科と現代文化表現学科があります。
もしかすると、違いがわかりづらいと思う人もいるかもしれません。
たとえば、5月24日に開催されるオープンキャンパスの体験授業では、どちらもポップカルチャーを題材としています。入口は同じなのですが、実際にはまったく異なることを志向しています。
人文学科では、「K-POP×国際政治」「マンガ×中世史」のように、既存の学問分野への入口としてポップカルチャーを扱い、教養を身につけてもらいます。
一方、現代文化表現学科は、ポップカルチャーそのものを学問として扱いながら、実践力を養います。
4月26日のオープンキャンパスでは、石田先生(西洋史)と香山先生(英文学)による体験授業が実施されました。
その模様をお届けします!
「オリエント急行」へようこそ!―文学と歴史から読みとくアガサ・クリスティーのミステリー
クリスティーの『オリエント急行の殺人』は奇抜なトリックで有名ですが、「鉄道ミステリー」と呼ばれることもあります。物語の舞台である「オリエント急行」と時代背景について理解を深め、作品を楽しく鑑賞しましょう!
人文学科では今後もさまざまなオープンキャンパス企画をご用意しています。
ぜひお越しください。
https://www2.mmc.atomi.ac.jp/~jinbun/maze.html
3月28日のミニオープンキャンパスでは、不言亭にて本学所蔵の百人一首コレクションを展示いたしました。当日は専門の教員3名によるご案内も実施。
江戸時代の版本のほか、かるた札も展示し、皆様に楽しんでいただきました。
百人一首の謎や、文化的広がりについても感じていただける機会になったのではないかと思います。
【ミニ講義】植田恭代教授(日本中古文学)による百人一首の解説
【ミニ講義】加美甲多准教授(日本中世文学)による百人一首の解説
【ミニ講義】矢島新教授(日本美術史)による百人一首の解説
人文学科の柴田です。
3月28日の「オープンキャンパス&桜まつり」にて人文学科の企画の一つとして『日本画画材で桜の花の彩色をしてみよう!』を行ないました。10日ほど前に新座で咲いていた桜の写生をして、カワヅザクラ、ダイカンザクラとヤブザクラの2種類の下図を作り、和紙に墨で線描をしておいたものに、顔彩や岩絵具で自由に色をさして頂きました。
午前中は<オープンキャンパス>だったので、大学を物色している高校生・親御さんが多かったです。白板のところには、今回モデルにした桜の紹介と共に、人文学科での美術実習群(絵画、デザイン、彫刻、工芸)の授業スナップ写真を貼って、人文学科の豊富な実習の存在をアピール;帰り際に【人文学科にこんなに美術実習があることを知れて良かった!】とおっしゃる親御さんも!!
PMは<桜まつり>ということで、若いカップルの方、都心から見えた熟年母娘の方、お絵描き大好き幼稚園児とご両親、人文学科のある先生のお嬢様、往年の人文学科の卒業生の方、など様々な方々との色々な会話もさせて頂きつつの濃密な時間となりました。
始めの説明の際に、新座キャンパスの桜を写生して図柄を作り、和紙に一枚ずつ墨線を描いたものをご用意した旨お伝えすると、【えーっ、コピーじゃあないんですかぁ~!大事に描かなきゃ】とおっしゃってくださりこちらが恐縮しましたけれども、同時に、様々な文明の利器が当たり前になった世の中であるからこそ、一つ一つゆっくりと生身の人間が身体時間で何かをなすことの一層の大切さもある気がしました。
濃密な時間を過ごしつつ、14:30までの桜まつりの時間を優に超え16:00ごろまで、制作しつつの落ちついた時間の中での語らいは続くのでありました。学科主任の松井先生も、ゼミ制度の無かったころ\(◎o◎)/!の人文学科の卒業生の話に驚きつつ興味津々でお話しされておられました。
小川忠(国際文化交流)教授の新著が刊行されます。
『脱過激化:テロ暴力から宗教を切り離す研究と実践』作品社、2026年4月刊
テロ暴力から宗教を切り離す試みとして世界で注目を集めている「脱過激化」について、宗教復興と暴力との関係、脱過激化の理論と方法、中東・欧米・アジアの「脱過激化」取り組みを詳述し、その取り組みへの日本の参加を促す。
【目次】
序章 なぜ「脱過激化」と関わるのか
第一章 宗教復興と暴力の関係――「脱過激化」へ目を向ける世界
第二章 「過激化」と「脱過激化」
第三章 「脱過激化」の方法
第四章 神学解釈あるいは政治対話に基づく「脱過激化」――サウジアラビア、イエメン、エジプト
第五章 社会包摂に基づく「脱過激化」――インドネシア
第六章 欧米の「脱過激化」――イスラーム過激主義から極右まで
第七章 オウム真理教テロ犯死刑囚の「脱過激化」
終章 日本が「脱過激化」と向きあうべき理由
注
あとがき
跡見学園女子大学のキャリア支援について、ご紹介します!
本学の就職課では、2月16日(月)~20日(金)を就活Weekと位置づけ、午前はキャリアセミナー9、就職試験対策講座、PROG解説会、午後からは、学内企業研究会「ATOMIキャリアフォーラム」を開催しました。
とくに、午後から開催するATOMIキャリアフォーラムの参加企業は、OG入社実績のある企業や経営が安定している企業、ニッチ分野で強みを持つ企業など、本学学生との親和性が高い企業を就職課が選定しています。
5日間で計145社が参加!学生が知らない優良企業と出会う大変貴重な機会となりました。
(本フォーラムへの参加がきっかけとなり、内定へ至るケースが毎年多数あります。)
参加者はどの日も100名を超え!
3,4生だけでなく、1,2年生も参加できます。
人文学科の学生もたくさん参加していました。
〈参加者の声:人文学科の2年生T・Hさん〉
「今回私は16~20日の計5日間参加したのですが、様々な業種の会社説明を学内で聞けるのがいちばん大きな利点であると感じました。特に、1、2年生には私服参加も許可されている点が魅力的だと思います。確かに参加者を見ると大半はリクルートスーツの3年生が多かったですが、5日間を通してチラホラと私服の学生がいました。
昨年度と比較しても、1、2年生の参加率が上がっていると感じました。
また、キャリアフォーラムに来る企業はほとんどが知らない企業のことが多く、今後の就活をするうえで自分ではたどり着けない企業ともご縁が結べる点が魅力的だと思います。
特にIT系の企業の参加が多く、このフォーラムに参加しなければ理系職とレッテルを貼り付けて、調べもしなかったと思います。
また、毎年キャリアフォーラムのパンフレットにOGの在籍数や4年生の内定者数などの記載があり、それも会社を選ぶひとつの指針になっています。
今回、まだ2年生だから…と敬遠せず5日間通して参加して良かったと思っています。」
跡見は学生のみなさんが、自分に合った企業と出会う場を用意しています!
全学共通科目 「アート入門」第4弾(ラスト)は柴田(日本画)が担当いたしました。
わたし自身、生き物が大好きで美術に進まなかったら獣医さんになっていたかもという人であり、また大動物を確固たる構造で掴んで日本画に描きたいという思いから<美術解剖学>も勉強してきましたので、「人のかたち」としてその話をしました。それから骨格(の流れ)に絡めて、ジェスチャー画体験も。クロッキーよりさらに直接的に、感じとったムーヴマン(動勢)を跡づけるように描く速描きです。
2回目は、「感性を解放するアート」です。臨床美術の紹介です。自身20年ほど前から直接的に社会に貢献する美術として勉強しています。
臨床美術は、芸術的創作活動によって五感を研ぎ澄まし感性の覚醒を目指します。1990年代後半から認知症患者さんやそのファミリーケアへの応用が始まり、現在では自閉症や麻痺の方々、ストレスフルな会社員へと・・・適用が広がっています。2009年には学会も設立されました。
認知症に対する臨床美術の本を少し読み、それから造形基礎教育としての(=美術の導入)学生の作例を多種紹介しました。最後に、量感画体験です。西アジアの牡牛の石の彫刻の白黒写真を上下逆さにしたまま、光の明暗による諧調を頼りに、線画の方に鉛筆か筆ペンで塊り感を感じながら描いていくものです。細かい部分や、耳だ、目だ、鼻だ…という意味にはとらわれずに大きな塊として描いていきます。時間が来たらセーの!で、正位置に戻します。部分や造作の一つ一つにこだわらない方が、かえって塊や量の感じが出るものです。
机上で気軽にできる実技的なものも含めて「アート入門」の講義を、というこの科目設置の意義を実現すべく行ないました。このような体験をきっかけに、描く事への苦手意識のある方々も、感性のままに描く楽しみ、幼かったころの創造の喜びを思い出して、社会人としての大人の脳の働かせ方と違う部分も活性化してスーッと楽になれることを願っています。
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「アート入門」は令和7年度スタートの新カリキュラムで新設された、全学共通科目(全学部学科の学生が履修できる科目)です。人文学科に所属する教員が複数名で受け持つオムニバス形式で、跡見学園女子大学が大切にする「アート」について幅広く楽しく学びます。
人文学科の柴田です。
全学共通科目「アート入門」では、4名の担当教員がそれぞれ複数回の講義を受け持つ他、スペシャルトークの機会を2回設けました。東西の美術史の先生方による(日本画の柴田も加わり)<鼎談>━美術の東西比較━と、茂木先生による「インクルーシブアート教育」の紹介の回です。
<鼎談>の回では、日本美術史の矢島先生の司会進行のもと、美術史の先生方が事前に入念に選定された、東西(日本美術vs西洋美術)を並べて比較するための画像を、どんどん見ていきました。
先生たちが雁首を並べてああだこうだ語り合ったりする場面は、普段の授業ではなかなかない光景で学生たちも面白そうでした。作品を制作する側(日本画)である自分も、美術史といっても、西洋美術史と日本美術史の(あるいは個々の研究者の)着眼点の違いなど、やり取りがときに微笑ましく、大変勉強させて頂きました。それにしても、学生たちのユニークな発想には本当に楽しませて頂きましたし、そのような中に「アートの大切なこと」が潜んでいる気がしました。
スペシャルトークの2回目では、美術教育の茂木一司先生による「インクルーシブアート教育」のお話を伺いました。
先生は修士課程の頃シュタイナーの教育に傾倒され、アートによる学びについて精力的に研究されてこられています。ワークショップ学習やインクルーシブアート教育、視覚障害者と一緒に行なうアートなど、多方面の方々と組んでの様々な豊富な実践例を動画も交えてご紹介くださり、学生たちも興味津々の様子。お話を伺った後は数人ずつのグループでディスカッションして班で一人ずつの発表もしました。
『今後の共生社会はアートを基礎に構築すべきではないか。科学は世界を豊かにしたが、同時にいい知れない不安感を抱かせ、さらなる分断を進める。大事なのは全体性を取り戻すことだ。・・・アートは科学によって冷たくなった社会をつなぎ直す。H.リードはアート教育の目的を「個人と社会の有機的統合」と言った。その最終目的は「平和のための教育」だったはずだ。(日本音楽教育学会長崎大会)』
この2回の機会を通じて、色々な分野が細分化しながら進歩(?)してきた現代社会にあって、今、全体性、統合、共生・・・といった価値観が急速に希求される時代を迎えていることに深く気づかされました。美術のいわゆるジャンルの垣根しかり、洋の東西の文化的相違、富の差、社会的立場の相違、ジェンダー、人の障害の有無・・・そういった分断を大きな<愛>で包み込むような人類の叡智こそが必要なのだ、と考えることができた有意義な2回のスペシャルトークなのでありました。
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「アート入門」は令和7年度スタートの新カリキュラムで新設された、全学共通科目(全学部学科の学生が履修できる科目)です。人文学科に所属する教員が複数名で受け持つオムニバス形式で、跡見学園女子大学が大切にする「アート」について幅広く楽しく学びます。
1月10日、「国際社会と生きる」をテーマに国際文化交流、国際協力について学ぶ人文学科の小川ゼミでは、韓国の文化外交を研究するために、駐日韓国文化院へ校外見学に行きました。
日韓の相互理解に貢献した浅川伯教・拓兄弟の業績を紹介する展示等を見学し、韓国文化院の活動について学びました。
小川ゼミでは、日本を軸とした国際交流・多文化共生について学びます。
人文学科の柴田です。
「アート入門」の第3弾は、西洋近代美術史と博物館学ご専門の栗田秀法先生です。
先生は大学は勿論の事、美術館の学芸員として「美術の魅力をわかりやすく伝える工夫」を重ねて来られました。特に≪対話型鑑賞≫に力を入れておられます。今回この≪対話型鑑賞≫を段階を踏んで三回にわたるアクティブラーニングとして行なっていただきました。
(一)どんなふうに見える?→(二)どこからそう思ったの?→(三)もっと発見はある?。
(一)は第一印象や雰囲気を感じる、(二)は意識的に味わう;作品の情感、雰囲気、物語性、(三)は意図的に読み解く;構造、技法、象徴、文脈を知的に、と進んでいきます。
50名を越える受講生で対話型鑑賞をするのは先生も初めてとのことで、手持ちのアートカードでは足りずに買い足してくださったほどでした。
まずパワポで行なうことの意義の説明や、やり方についてのわかりやすい動画を見せて頂き、数人ずつの島に分かれてグループごとに進めていきます。アートカードの他、全員で一緒に鑑賞して考える作品については、スクリーンに大きく映し出します。
アプローチの仕方は、手を変え、品を変えて様々に工夫を凝らしてくださいました。
〇アートカードから共通性を見つけて数枚選び言葉で説明する練習、いくつかの作例について1分観察→5分対話→1分振り返りの対話型鑑賞(1人がファシリテーターになって進行する体験も)。
〇西洋絵画の技法や様々な造形要素についての解説の後、四季のカレンダーにするならどれ?(アートカード)、ブラインドトーク(ペアになって作品を見ていない相手にどのような作品なのかを説明する、そして技法や造形要素を含んだグループでの対話型鑑賞(ファシリテーター)。
〇5人の登場人物の絵の各人物の身振り手振りを役者のように真似てどのような人物かどのような場面かを考える、また、各自で一つずつ用意した推しの作品を用いてファシリテーター役になって対話型鑑賞を進める。
学生たちは、同じ作品についての様々な意見を聞けることが新鮮であり、そして「ファシリテーター」の難しさや大切さを実感していました。
≪対話型鑑賞≫では、発言する勇気、他の発言を否定しないこと、場を独占しないこと、などのルールが重んじられます。そして、ファシリテーターには、参加者の意見を全て受け止め、パラフレーズし、褒め、関連発言をリンクし集約する、参加者の発言を対等に扱い中立であるなど高度なことが要求され、美術鑑賞にとどまらず、全人的な尊い学びであるのでありました。
跡見「学芸員」in菊坂による企画展を、旧伊勢屋質店にて開催します。
会期は2月21日(土)〜2月26日(木)、一般公開で学外の方もご来場いただけます。
2月21日・22日には、申込制で「民具調査体験」も実施予定です。
ぜひご来場ください!
跡見「学芸員」in菊坂とは、 跡見学園女子大学の生徒数名と教員が力を合わせて活動している団体のことです。
人文学科の学生も活躍しています!
人文学科の栗田(西洋近代美術史、博物館学)です。
「美術って、知識がないと楽しめない」って思っていませんか?
跡見学園女子大学の授業「アート入門」では、作品を“正解探し”で見るのではなく、自分の目で観察し、対話しながら読み解く体験も大切にしています。
アートカードや対話型鑑賞、名画のグループ鑑賞などを通して、美術館で作品がもっと面白く見える“見る力が身につく授業です。
***
柴田先生が取りまとめておられる「アート入門/造形論」で私が担当した3回が終わりました。3回の骨子は、対話型鑑賞を繰り返すなかで、「見る→観る→視る」のプロセスで鑑賞力ブラッシュアップしようとするものです。
1回目の前半は、アートカードで楽しんで鑑賞するコツをつかんでもらいました。後半には、最近美術館で注目されている対話型鑑賞を行ってもらいました。
アートカード:https://www.youtube.com/watch?v=4GbqiczRHZY
対話型鑑賞:https://www.youtube.com/watch?v=yxbxMD2J-0E
複数人で鑑賞すると新たな気付きも多く、新鮮な体験だったようです。
2回目は、アートカードの応用編でウォーミングアップを行ったあとで、絵をじっくり観察できるようなるのに役立つ「造形要素/造形原理」について学びました。
造形要素:Line(線)、Shape(形)、Color(色)、Value(明度・明暗)、Texture(質感)、Space(空間)、Form(形態)
造形原理:Balance(バランス・均衡)、Contrast(対比)、Emphasis(強調)、Movement(動き)、Rhythm(リズム)、Unity(調和・統一感)
3回目は、プッサンの《オルフェウスとエウリュディケ》について5人ずつのグループに分かれて次の手順で詳しく鑑賞しました。
① 予備知識なしで観察。
② 登場人物になりきってみる(活人画)。
③ 主題と図像についての解説後、登場人物の同定。
④ 栗田による詳しい解説。
活人画になるのはなかなか難しかったようですが、なかなかの盛り上がりでした。
後半は、皆さんの推しの作品で対話型鑑賞を行っていただき、セッションの最後に推しについて詳しく語ってもらいました。対話型鑑賞も3回目となると話が弾んだようでした。
***
絵や彫刻を心から楽しむ「豊かな美術鑑賞」をするためには、ただ見るだけではなく、いくつかのコツがあります。
まず、作品を前にしたら、インターネットや本で読んだ情報など、知っていることは一旦忘れて、素直に作品と向き合いましょう。少し離れて見て全体のバランスや雰囲気を確かめ、その後、近づいて絵の具の厚みや筆の跡(筆致)などをじっくり観察する、この両方が大切です。
でも、ただ目で見るだけでは、西洋の古い作品などは「何が描かれているんだろう?」と疑問に思うことがあります。そこで役に立つのが、日頃からの準備です。聖書やギリシア神話など、作品のテーマによく使われる有名な物語を読んで親しんでおくと、描かれている人物や物が持つ「意味」がわかるようになります。
どちらか片方だけでは、もったいない鑑賞になってしまいます。目で感じる力と、知識で読み解く力。この二つの力が合わさって初めて、作品の奥にあるメッセージまで受け取れる、深くて楽しい鑑賞体験ができるのですね。
***
美術鑑賞をさらに深めたい方には、文学部には以下の授業も用意されています。
日本美術史(鑑賞を含む)A
日本美術史(鑑賞を含む)B
西洋美術史(鑑賞を含む)A
西洋美術史(鑑賞を含む)B
東洋美術史(鑑賞を含む)
近代美術史(鑑賞を含む)
現代アート論
東西美術交流
西洋図像学
色彩象徴論