司書課程を担当しています、長谷川幸代です。本学では「司書課程」と「司書教諭課程」を開講しています。現在、司書課程は全学部全学科に開講し、司書教諭課程は教職課程と一緒に履修するため文学部人文学科に開講しています。
「図書館」や「司書」と聞くと、真っ先に「本」をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、それ以外にも沢山のメディアが存在しています。雑誌や新聞、CDやDVD、Blu-ray、近年では画像化されたデジタルデータも図書館が扱う大事な資料です。知恵や知識の宝庫である図書館ですが、利用する人たちに届ける必要があります。膨大な資料や情報を選別して、使いこなすためにはどうしたらよいでしょうか。
図書館の様々な資料を熟知して、情報技術を使いこなし、利用者へ効果的なサービスを行うことが求められます。そのための科目が、数多く開講されています。
その他、コンピュータで情報検索をする演習の授業(「情報サービス演習A」)もあります。世の中には沢山の情報が溢れていて、内容は信頼性の高いものから低いものまで玉石混交です。その中から確実な情報を見極めて入手できるよう、データベースなどを利用して実践的な課題に取り組みます。
図書館司書課程の授業を履修することで、図書館そのもののことだけでなく、多様なメディアや情報活用について学ぶことが出来ます。こういった知識やスキルは、生涯にわたって活用できるものです。
本はもちろんのこと、沢山の情報源にふれながら、楽しく学んでいただければ嬉しいです。
担当教員の最近の著書を紹介します。幅広いサービスを展開する現代の図書館の様子が分かる内容となっています。最近の図書館事情ってどうなっているの?今後の図書館はどうなっていくの?という問いを念頭に書いています。ぜひご覧になってみてください。
野口武悟・新藤透・千錫烈・長谷川幸代〔編著〕 A5・190p 2025.3刊
定価2,750円
塚田 修一・松田 美佐(編) 発行年月2025年4月
本体価格 ¥2,500 A5判(148×210)
ページ数 296ページ
執筆担当:第2部 日常を探る「多摩の図書館――コミュニティの情報拠点として」
【コラム】八王子市の図書館動向